先輩社員の声1
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運転士は集中力を要する仕事。オンとオフの
メリハリをつけるように心がけています -
- 勝村美保(Katsumura Miho)
- 2009年入社
- 阪急電鉄(株)
- 運輸部京都線運輸課運転係 運転士
- ※2023年1月時点
経歴
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- 2009年
- 阪急電鉄(株) 高槻市駅管区 営業スタッフ
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- 2010年
- 阪急電鉄(株) 京都線運輸課運転係 車掌
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- 2015年
- 阪急電鉄(株) 京都線運輸課運転係 運転士
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- 2018年
- 出産後、約1年の育児休職を取得
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- 2019年
- 阪急電鉄(株) 京都線運輸課運転係 運転士
現在の業務内容と1日の流れ
京都本線および嵐山線の運転士として、列車の運転業務に携わっています。運転士は集中力を要する仕事。運転中は一切考え事などはせず、とにかく目の前の仕事だけに集中しています。車両を扱う職人的な面もあって、自分にはとても向いている業務だと感じています。
毎日の出勤地は桂駅にある乗務員詰所です。まず上司である監督者に心身の状態について報告し、車掌と打ち合わせを行ってから電車を出庫させます。1日に約5時間の運転業務を担当しますので、京都本線なら3往復することになります。
その途中、乗務員詰所で休憩を2回とります。業務が終わった後は、監督者にその日の勤務について報告し、翌日の勤務についての確認を行ってから退社します。
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- 1日のスケジュール
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- 6:30
- 出社
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- 6:38
- アルコールチェックや出勤準備を終えて、監督者に心身の異常有無を報告
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- 6:50
- 当日一緒に乗務する車掌と打合せ
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- 6:58
- 電車の出庫・運転(途中休憩あり)
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- 15:20
- 監督者に一日の勤務の異常有無を報告
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- 15:25
- 翌日の勤務を確認し、退勤準備
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- 15:30
- 退社
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入社前と入社後、会社の印象は?
鉄道会社には、淡々と機械的に仕事をこなす、というイメージを持っていました。でも、入社してみて、いい意味でそのイメージを裏切られました。私は2014年に研修を受けて2015年から運転士になりました。研修期間は、指導者と見習い運転士が一組になって、マンツーマンで指導を受けます。4ヶ月間、二人で同じ車両に乗って運転業務を行うのですが、その指導者のことを当社では「師匠」と呼んでいます。師匠から学んだことは、覚えるというより体に染み込ませていく感じでした。技術だけではなく、運転士としてのあり方を学んだという面もあります。
研修中に何度も聞いたのが、「安全の基本(砦)は人である」という言葉でした。まさにその通りで、鉄道の仕事にはどこかで必ず「人」が絡んでいます。運転士の業務にしても、自分の目に見えるもの、耳に入ってくる音、それらの確認の連続で、到底機械にできるものではありません。師匠が私を見守り、支えてくださったおかげで今の自分があるのだと実感しています。会社が「人を育てる」という言葉を大切にしている理由がよくわかります。
プライベートと仕事のバランス
2018年に出産して約1年間育児休職を取得し、復職後は短縮勤務で引き続き運転士として働いていました。現在は上司や同僚、家族の協力に支えられながら、フルタイムで勤務しています。
特に運転士の仕事は時間的に不規則になることもありますが、まだ小さいながらも私の仕事を受け入れて応援してくれる子どもの姿に励まされて「今日も頑張ろう!」と、出勤しています。
自分自身で心掛けていることは、オンとオフの切り替えです。気持ちのメリハリをしっかりとつけることですね。乗務中は仕事だけに集中して家族のことは考えないようにするのですが、家に帰ると、完全に心をゆるめて家族と楽しく過ごします。
仕事に復帰したばかりの頃は、家事や育児が思い通りにいかなくてイライラすることもありましたが、そんな気持ちになっていたらもったいないと気づいてからは、「明日できることは、今日無理にやらない」をモットーに、気負わず生活を楽しむことにしています。
- メッセージ
- 大学生の時、阪急電車に乗っていて女性の車掌を見かけ、「かっこいいな」と思いました。でも、当時の私はまだ何の仕事がやりたいか自分の中ではっきりしていませんでした。会社に入って仕事と向き合っていく中で気がついたのは、どの仕事を選ぶかよりも選んだ会社の中でどう頑張るかが大切だということです。女性の運転士はまだ少ないですが、これからは当たり前の時代になっていくでしょう。