運輸部門のご紹介
運輸 | 運転士
私はいま、
お客様の人生全てを乗せて走っている。
列車を起動するときにズシリと重みを感じる。
それは、ご乗車されているお客様のご家族や将来を担っている重さでもある。
「我が子を乗せているとイメージしろ」
若い頃、研修時に教官から教えられた。
それ以来、ご乗車されているお客様を自分の家族と思っている。
運転操作一つにも気持ちが入る。
規則や手順を厳守し、安全運転に徹しています。
運輸部門 | 運転士
運転士の業務は、何よりもお客様を安全・快適に目的地までお送りすることに他なりません。 列車を安全に運行させるため、規程や定められた取り扱い手順を厳守しますが、 それ以外にも運転士業務を通じて体験した事象を運転士同士で共有することも怠りません。 また、次の運転士と交代する時には、写真のように運転に必要な情報の引継ぎを確実に行います。
運輸 | 車掌
お客様の安全と直接関わる最前線に
立っている。
扉の開閉ボタンにかかる指が、緊張で震える。
一瞬でも眼が離せない、意識を切らせない。
いつも非常時を念頭に置いて業務にあたっている。
私の職場は、お客様と接する安全の最前線。
ときには「がんばってね」とお客様から温かいお声がかかる。
プレッシャーの中にも、ふと、やりがいを感じる瞬間だ。
直接お客様に接する立場として、徹底した安全確認を。
運輸部門 | 車掌
現在、阪急電鉄では約500名が車掌の業務に携わっています。列車の行き先と種別を示す標識の確認からお客様の乗降時の安全確認、 扉の開閉、車内アナウンス、そして車両や車内でのトラブル、事故が発生したときの対応が主な業務です。特に扉の開閉については、 全ての責任が車掌にかかってきます。混雑する時間帯など、それぞれの駅によって異なる注意ポイントも把握しなければなりません。 あらゆる角度から、お客様の安全確保を徹底しています。
運輸 | 運転士
安全の伝統を、
お師匠はんから受け継いでいく。
運転士になって25年。
いまでは後進の指導にもあたっている。
先日、13人目の見習生を本務に送り出した。
「見習生は怒るな、叱れ」
これは私を指導したお師匠はん(おっしょはん)の言葉。
「感情で怒ってはいけない、叱って指導しろ」と。
その教えを胸に、私もお師匠はんとして、安全という大切な伝統を伝えている。
指導員の指導力と見習生との師弟関係の絆。
運輸部門 | 運転士
電車の運転士になるには、一定の「知識」と「技能」の習得が必要です。 阪急電鉄では、運転士を養成する教習所で電車の運行に関するルールや電車の仕組みといった「知識」を約3か月学びます。 その後、運転業務に長期間携わった指導員から運転操法を中心とした「技能」を約3か月間かけて教わります。 指導員はお客様がご乗車いただいている列車で、安全運行に細心の注意を払いながら、 自らの経験で身に付けたノウハウを見習生に伝授していきます。研修期間中は厳しくも親心あふれる指導が行われ、 まさに師弟の関係。このように指導員と見習生の一心同体となった取り組みにより、後進に経験や技術が伝承され続けます。
運輸 | 車掌
お客様一人一人と繋がって、
電車は走っている。
季節ごと、曜日ごと、時間ごと、
そして駅ごとに、さまざまなお客様。
お一人お一人に、安心していただけるよう、
気持ちよくご乗車いただけるように、
当たり前の仕事を、集中してやり遂げる。
お客様に見られる仕事だから、立ち振る舞いにも気を配り、
手を振ってくれるお子様には、笑顔で応える。
電車はお客様と一緒に、夢を運ぶものだから。
ご乗降、扉の開閉、集中してお客様の安全を守り続けます。
運輸部門 | 車掌
車掌の業務で重要なことは、お客様が電車にご乗車される際の安全の確保とお客様への丁寧なご案内です。 扉を閉める際にはお客様の乗り降りの状況を、列車の出発時には列車に接近されるお客様がおられないかホームの状態を、 繰り返し確認しています。その際、心掛けているのは、集中を切らさないこと。声を出し、指を差すことで集中した確認を行っています。 また、車内アナウンスでは「おもてなし」の心を忘れずに、すべてのお客様にわかりやすくご案内するように努めています。
運輸 | 指令所
見つめているのは
30分後、1時間後の電車の安全。
時間通り電車が運行するよう指示を出す。
悪天候やラッシュ時など目の前の出来事だけでなく、
先の先まで読みながら指示を出す。
経験がモノをいう場合も多い。遅れがなくて当たり前。
褒められることはまずないが、
スムーズな運行に不可欠な指令所の業務には誇りを持っている。
正常な列車運行のため、的確な指示を出しています。
運輸部門 | 指令所
指令所は、列車の運行状況や踏切などの運行に関する機器の動作を監視することが主な業務です。 しかし、事故や災害などにより、ひとたびダイヤが乱れれば、列車の運行状態の調整や、 車内アナウンスを行う乗務員への情報提供、復旧作業の指示など、一刻も早く正常な状態に戻すためにさまざまな対応を行います。 つねに先の状況を想定しながら指示を出す、まさしく司令塔のような役割を果たしています。
運輸 | 信号士
きょうも、この手で全ての列車を
送り出し、そして迎える。
信号士。聞き慣れない言葉かもしれない。
準備の整った電車を車庫から送り出し、仕事を終えた電車を迎え入れる。
それが信号士の仕事だ。
検査や洗車に車両をまわし、毎日のように工事作業車を出動させる。
それらをすべて、信号とポイントの切り替えで行なっている。
電車が時間通りにホームに入ってくる時、信号士のことを、
少し思い出してもらえるとうれしい。
「影に隠れた存在」信号士の役割は安全の要です。
運輸部門 | 信号士
阪急電鉄にある4つの車庫には、それぞれ信号所が併設されており、信号を取り扱う「信号士」が常駐しています。 信号士の業務は列車や工事用保守車両の進路を設定すること。それは安全で円滑な輸送サービスをお客様にお届けすることであり、 確実で正確な取り扱いが要求されます。そのため、信号を取り扱う際には、信号士相互で取り扱い内容を確認し、一つ一つ確実に操作を遂行しています。 お客様から見えない「陰に隠れた」存在ですが、信号士は日々の列車運行に欠かせない、専門的な知識を持ったまさに鉄道のスペシャリストなのです。