2019年11月
安全
沿線の地震計を増設しました
地震被害区間を早期に把握し安全な列車運行に役立てます
阪急電鉄では地震への対応として、地震を予知する「緊急地震速報システム」と、発生した地震を計測する「地震情報システム」を設置しています。緊急地震速報システムで震度4以上を予測した場合には、お客様の被害を最小限に留めるために、自動で運転士に対し列車緊急停止指示の無線発報を行います。昨年度発生した「大阪府北部地震」のように、震源地が内陸で近い場合、地震速報が間に合わないことがありますが、地震情報システムで震度4以上を計測した場合においても、即時に同様の列車停止指示が発報されます。
当初、地震情報システム用の地震計は沿線3箇所に設置されていました。昨年度に既存システムを更新し、今年度には地震計を4箇所増設、10月1日より沿線合計7箇所での運用を開始しました。今回導入した地震計では、地震波形やSI値(地震が構造物に与える破壊力を知る指標)も収録できるため、鉄道構造物への影響を把握することも可能となりました。より詳細な沿線観測情報収集と、同時に気象庁の観測点情報も取り入れることで、被害想定区間の早期把握と列車運行の判断に役立てて行きます。
今後も列車の安全運行とお客様の安全確保に向けて尽力してまいります。
地震計の計測部を設置しているところです。堅牢な基礎の上に設置し、誤作動を防いでいます。
揺れを検知した時には現地の地震計に表示すると共に、指令所に情報を送信します。
沿線地震情報は指令所に集約表示されます。地震ではない揺れを検知した場合は誤検知注意情報も表示されます。