2021年10月
安全
大規模地震に備えた高架橋の耐震補強工事について
近年、東日本大震災や熊本地震、関西でも大阪府北部地震が相次いで発生していることに加え、今後、南海トラフ地震などの巨大地震の発生が想定されています。阪急電鉄では神戸線・宝塚線・京都線の全線で総延長約26kmの高架橋がありますが、そのすべての区間で列車が安全に運行できるよう、災害に強い鉄道を目指して高架橋の耐震補強工事を鋭意進めております。
【高架下の状況に応じた工法選定】
工事は、高架橋の柱の四面を鋼板で覆う工法(鋼板巻き立て工法)と柱の一つの面に鋼板を当てて鋼棒で固定する工法(一面補強工法)があり、高架下の状況に応じて最適な工法を選択しています。また、高架下では多くの店舗が営業しているため、閉店後の深夜や店舗の移転後に工事を行うなど、店舗側と工事スケジュールや工事範囲についての打合せを綿密に行い、店舗への影響を最小限にとどめるよう工夫しています。
鋼板巻き立て工法(イメージ)
【2021年度の工事計画】
今年度は大阪梅田駅・園田駅・王子公園駅・宝塚南口駅・石橋阪大前駅~池田駅・上新庄駅・高槻市駅付近で工事(※計画中を含む)を行っています。お客様に安心してご利用いただくため、地震による被害を未然に防ぎ、また被害を受けた場合でも少しでも軽減できるよう、今後も高架橋の耐震補強に取り組んでまいります。
一面補強工法(イメージ)