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〈A.環境負荷低減〉CO2排出量削減・省エネルギーの取り組み(鉄道車両)

地球環境保全という点で今最も大きな課題といえば、CO2に代表される温暖化ガスを原因とする地球温暖化です。都市交通事業本部ではその対策として、鉄道車両について、下記のような取り組みを行っています。

省エネルギー車両を導入して使用電力量を削減し、発電所から排出されるCO2を削減します。

(1)省エネルギー車両の導入

1000系・1300系

ブレーキ時は電動機の回転力を活かし、発電機として使用し(回生ブレーキという)電力を架線に返し、他の加速中の列車の電力として使用するなど省エネルギー化を図っています。

・回生ブレーキ車両…937両(2023年3月31日現在)

2013年度に導入した1000系・1300系車両は、「すべてのお客様に快適な移動空間~さらなる環境性能の向上~」を開発コンセプトとしており、最新のVVVFインバータ制御装置など高効率な機器の採用や、前照灯を含むすべての照明をLED化することで、既存車両と比べ約50%の消費エネルギー削減を達成しています。

1000系・1300系

(2)軽量車両の導入

従来の鋼製車両に比べ約10%軽量化を図ったアルミ車両の導入を進めています。車体重量が軽い分、少ない電力で動かすことができるとともに、ブレーキ時の負担も軽減できます。

・アルミ車両…842両(2023年3月31日現在)

クーラーや車内灯等に電力を供給する補助電源装置におけるGTOやIGBT等の半導体素子を用いた静止インバータ装置により、従来の電動発電機に比べ変換効率を約15%向上しています。

(3)補助電源装置

9300系のSIV(静止型インバータ) 車内の照明や冷暖房装置等の電源には、回転音がしない音の静かな、GTO、IGBT等の半導体素子を使用したSIV(静止型インバータ)装置を使用しています。

(4)車両運用での省エネルギー

省エネルギー車の運用比率を高め、使用電力量の削減に努めています。また、昼間時には車内灯消灯の協力をお客様にお願いしております。

(5)LED照明の導入

オールLED照明車両 車内写真
1000系車両において客室内の照明だけでなく乗務員室の照明や計器照明もLED灯を導入している他、9000系車両(初期製造の2編成16両を除く)についてもすべての照明をLED化することで省エネルギー化を図るとともに、照明の長寿命化による廃棄物の発生を抑制しています。

・客室へのLED照明導入済車両…772両(2023年3月31日現在)