〈B.社外環境啓発〉より使いやすい交通ネットワークの形成
鉄道・バスは、自動車に比べ環境負荷の低い交通機関です。公共交通の利便性を向上することで、過度な自動車利用が抑制されれば、運輸部門からのCO2排出量削減が削減されると考えられることから、当社では一層の利便性向上策を推進しています。
1.共通ICカードシステムを活用した利便性向上策
乗車券の購入や自動改札への投入の手間をはぶき、ポストペイ方式で利便性に優れたICカードシステムPiTaPaを導入しており、さらに阪急阪神グループカード「STACIA PiTaPa」を活用した利便性向上策に取り組んでいます。
(1) エコ乗り
1.レール&バス
土・日・祝日(振替休日を含む)の同じ日に、同じSTACIA PiTaPaカードで阪急電鉄・阪神電車・能勢電鉄・北大阪急行電鉄・阪急バス・阪神バスの同じ鉄道と同じバスを2回ずつご利用いただいた場合、STACIAポイントを進呈するサービスを行っています。(2008年10月より)
2.レール&レール
土・日・祝日(振替休日を含む)の同じ日に、同じSTACIA PiTaPaカードで阪急電鉄と阪神電車を2回ずつご利用いただいた場合、STACIAポイントを進呈するサービスを行っています。(2008年10月より)
(2) タク乗り
阪急電鉄・能勢電鉄・北大阪急行電鉄と阪急タクシーを 同じ日に同じSTACIA PiTaPaカードでご利用いただいた場合、STACIAポイントを進呈するサービスを行っています。 (2009年4月より)
2.「駅まで」・「駅から」の交通手段の利便性向上
鉄道の利便性向上だけでなく、「駅まで」や「駅から」の交通手段(端末交通手段)をより便利にする取組みを行っています。
(1) 駐輪場・レンタサイクル等の端末交通の充実
当社では、環境にやさしく健康で活発な生活のできる沿線づくりの1つとして、自転車を重要なツールとして位置づけています。
当社では駐輪施設として駐輪場とレンタサイクル、機械式駐輪機の3種類を整備しており、通勤・通学をはじめ、業務やお買い物、観光など様々なシーンでご利用いただいております。
・駐輪場…36駅
・レンタサイクル…20駅
・機械式駐輪機…18駅
(2023年10月1日現在)
(2) 高速道路と直結した新しい駅「西山天王山駅」
2013年12月に開業した京都線の「西山天王山駅」は、当社京都線と高速道路「京都縦貫自動車道」との交差部において、駅周辺の都市基盤施設(駅前広場等)を整備する長岡京市などの関係者と協力し、高速道路と都市鉄道との結節機能を有した駅として整備しました。
西山天王山駅の真上に設置された高速バスストップ「高速長岡京」や駅前に整備された「パーク&ライド駐車場」、駅に隣接した長岡京インターチェンジを利用することによって、鉄道と高速バス、マイカーとの乗り継ぎが容易になり、駅周辺の方々のみならず、阪急沿線内外の多くの方々の移動の利便性を向上させることができます。また、公共交通への転換による環境負荷低減効果が期待できます。
(3) カーシェアリング
また、カーシェアリングも重要な端末交通手段です。豊中駅、池田駅、西院駅では、「STACIA PiTaPa」カードをカーシェアリング車両の鍵として利用いただいています。