すべてのお客様に
安全な駅へ
バリアフリーの取り組みは
これからも。
阪急電鉄では、 1992年より駅のバリアフリー化に着手し、今日まで一駅ずつ実現してきましたが、今般、春日野道駅のバリアフリー整備を完了することができました。 2023年度からは「鉄道駅バリアフリー料金制度」の活用により、ホーム上の安全性を向上するため可動式ホーム柵の整備を積極的に推進し、より安全で快適にご利用いただける駅の実現を目指していきます。
春日野道駅の
バリアフリー化を実現
大阪梅田方 神戸三宮方
道路と他の鉄道に囲まれた春日野道駅はホームが狭く安全性を確保できなかったため、バリアフリー化の実現が困難でした。このたび、駅の西側(神戸三宮方)に改札口及びエレベーターなどを新設すると同時に可動式ホーム柵を設置したことで、ホーム上の安全を確保し、バリアフリー化された安全な駅を実現しました。この経験をもとにバリアフリー困難駅の解消に努めていきます。
春日野道駅の位置
春日野道駅構内図
春日野道駅のバリアフリーポイント
改良したホーム
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可動式ホーム柵
列車との接触事故やホームから線路内への転落事故を防ぐことができます。
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エレベーターモニター付き
/11人乗り貫通型で方向転換の必要がなく、乗り降りがスムーズです。
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くし状ゴム
ホームと車両との隙間が軽減され、安全に乗降できます。
新設した西改札口
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車いす対応型券売機
足元に蹴込みのスペースを確保し、車いすに乗ったままでもスムーズにきっぷが購入できます。
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幅広改札機
通路幅が広く、車いすでもスムーズにご利用いただけます。
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バリアフリートイレ
利用の制約なく全てのお客様にご利用いただけます。
事業概要
- 事業名
- 春日野道駅バリアフリー化事業
- 事業費
- 1,387百万円(うち補助金額912百万円)
- 補助名
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国土交通省:鉄道駅総合改善事業費補助
兵庫県:公共交通バリアフリー化促進事業(鉄道駅舎)
神戸市:神戸市鉄道駅舎エレベーター等設置補助事業 - 事業経緯
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2020年6月 設計着手 (事業開始)
2021年6月 バリアフリー化工事着手
2023年3月 バリアフリー化工事完了 (事業完了)
工事概要
ホーム関係工事
ホーム改良工事
ホームと車両の段差・隙間を軽減するため、ホーム全体の改良工事を実施しました。先端タイルと磁器質タイルを用いてホームの嵩上げを行うことで車両との段差軽減を図るとともに、くし状ゴムの設置によりホームと車両の隙間軽減にも取り組み、より安全に乗降いただけるようになりました。
可動式ホーム柵設置工事
阪急電鉄では、十三駅・神戸三宮駅にホームからの転落防止を目的として可動式ホーム柵を設置しています。春日野道駅は阪急電鉄の中でも特にホーム幅が狭く、転落のリスクが懸念されていました。そこで、列車通過時でも全てのお客様に安心してご通行いただけるよう可動式ホーム柵の設置をしました。
西改札口関係工事
西改札口新設工事
駅の西側、エレベーター設置箇所の直下に、新たに改札口を設け、限られたスペースの中で、バリアフリートイレや幅広改札機並びに車いす対応型券売機を整備しました。西改札口を新設するにあたっては、もともと高架下スペースをお使いいただいていましたテナント様にもご協力いただき、実現に至りました。
エレベーター新設工事
上下線路に挟まれた限られたスペースの中にエレベーターを設置しました。改札階は昼間に作業できますが、ホーム上では列車の営業終了後から始発までの深夜時間帯の3時間で安全に留意しながら作業しました。