車両図鑑
9000系
9000系は、「すべてのお客様に快適な移動空間」をコンセプトとして、「快適な車内空間の提供、優れたサービス機器の導入、交通弱者に対するバリアフリー」を重点仕様として建造した車両です。神戸線・宝塚線で運用しています。
阪急電鉄の伝統である上品で落ち着いた車両とするとともに、お客様のニーズや最新の技術を取り入れ、高機能・高品位な次世代の標準車両を目指しました。
前面形状は、従来の車両よりも後退角度を増すことでスピード感を出しました。また、屋上をすっきり見せるため、列車無線アンテナにカバーを設けるとともに、レール方向には空調装置にもカバーを配して一体感を持たせています。
特記事項
側窓
1枚窓をイメージした大型窓枠で、開放感のある側面とし、車内からの視界を広くしました。窓ガラスは、2枚のガラスの間に空気層を設けた複層ガラスとし、車外側のガラスには紫外線カット率92%のUVカットガラスを採用。断熱効果を高め、静かで快適な車内環境を実現しています。
室内照明
半間接照明を採用し、明るさを確保しつつ落ち着いた雰囲気を演出しています。また、つり手受けを冷風吹出し口に設けることで、すっきりとした車内空間を創出しています。
空調装置
空調装置の冷房能力を高めるとともに、除湿機能や急速暖房機能を備えています。制御は全自動のPMV(熱的快適性評価指数)快適空調制御とし、気象データ・車内温度・車外温度・湿度・乗車率・扉の開閉状態等の条件に応じて、最適となる空調温度をマイコンで管理し、常に快適な車内環境を保持することができるようにしています。
運転台
3面構造のコックピットタイプで、モニタ画面を運転台デスク前面左手に設置し、従来のスイッチ関係も操作性のよい場所に配置しました。
主幹制御器には、従来のT形ワンハンドルを採用し、電流計・電圧計・圧力計等はアナログ表示として回路の簡素化を図っています。
車両諸元
車両形式 | 9000系 |
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運用線区 | 神戸線、宝塚線 |
製造初年 | 2006年7月 |
定員(座席定員) | 131(50) |
最大寸法 長さ×幅×高さ | 19,000×2,750×4,095(mm) |
車体材質 | アルミ |
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台車 | FS-565 |
主電動機 | 200kW×4 |
空気ブレーキ方式 | HRDA-1 |
電気ブレーキ方式 | 回生ブレーキ |
- 代表的な形式や数値を記載しています。
- 運用線区については、現在運用している線区だけでなく、運用可能な線区についても記載しています。
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